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【シカゴ・マラソン】川内優輝、大迫傑、木滑良、鈴木洋平、藤本拓の5選手大会前コメント

2018.10.06
2018年10月7日(日)、ワールドマラソンメジャーズの1つ、シカゴ・マラソンが開催されます。開催に先立って5日、記者会見に登壇した川内優輝選手(埼玉県庁)をはじめ、大迫傑選手(Nike)、木滑良選手(MHPS)、鈴木洋平選手(愛三工業)、藤本拓選手(トヨタ自動車)の5選手が囲み取材の場に登場しました。

◆川内優輝選手(埼玉県庁)



今、自分自身ができる状態の中で、1つでも上の順位、1秒でも速く走ることを目標にやっていきたいと思います。当初は、ペースメーカーはいないという予定でしたので、ボストン・マラソンのときのようにしっかり先頭集団で勝負をしていくというイメージを持っていました。ですが、かなり速いペースメーカーが付くということで、大分イメージが変わってきて、ベルリン・マラソンの中村匠吾選手のように終盤上げていければと思っています。夏場は猛暑で厳しい状況だったので、基本的には、フルマラソンのレースと山での長いトレイルの練習をやってきました。それなりに週末は練習できていたのですが、平日が量的にも質的にも良くなかったりと苦しい状況がありました。
ボストン・マラソン・チャンピオンということで世界中から注目もされているので、今の状態でもできる限りの走りをして、「この状態でもボストンのチャンピオンならこれだけ走れるんだ」と、恥ずかしくない走りをしてきたいと思います。

◆大迫傑選手(Nike)



先頭がある程度ハイペースになると思うので、うまくついていければいいかなと思います。どこまで強い選手と勝負をしていけるかを試すことができるのを楽しみに、頑張ります。(日本記録については)記録は気象条件次第ですし、自分ではどうしようもないものなので、100パーセント意識しないということはできませんが、自分の中では100パーセント勝負というものに挑戦していければいいかなと思います。走ってみなければ何とも言えませんが、できることはやってきたつもりですし、練習内容についても前回よりはいいものができているので、それが活かされればいいですね。去年と比べれば、自分の100パーセントは上がっていると思います。
前回、前々回と同じように、自分としっかり対話をして、速過ぎればちょっと差をあければいいですし、その塩梅というか調整をしっかりして、無理しすぎないで自分のレースができればいいと思います。





◆木滑良選手(MHPS)

ここはアメリカなので、日本と同じように生活や、レース前のアップなど、いつもと変わらないように平常心で臨むことが大事にしていきたいことです。今回はペースメーカーなしで、ゲーレン・ラップ選手やモハメド・ファラー選手と戦いたいと思っていたのですが、ペースメーカーがつくので、速くなるということは覚悟できています。そこについて行って、離れてもしっかり粘りきれるかというところを課題にしてやっていきたいです。その中でサブ10を出していければ次につながるのかなと思います。
準備もいつも通り、日本の大会と同じように特に変わりはなく40キロ走を入れたり、ペース走、インターバルをやってきました。しっかり世界のトップランナーへついて行って、自分自身の持ち味である強気の走りというのを心がけて頑張っていきたいと思います。

◆鈴木洋平選手(愛三工業)

最終的にはマラソンで戦うことが目標で、まだ完全移行しているわけではないのですが、初めての海外レースなので、今回の経験を、将来大きい大会に出場するときに生かせればいいなと思っています。一番の目標はサブ10を達成すること。レース展開としては、先頭が速いペースでいくと思うので、どこで自分のペースに移るかというのと、どこまでついて行くかの見極めが大事だと思っています。びわ湖マラソンの時は、距離走などをあまりやっていなかったのですが、夏場は以前に比べて距離を踏むような練習をしてきました。後半30キロ以降も粘って走りたいと思っています。大学の大先輩の大迫傑さんと一緒に走るチャンスなので、背中をしっかり見て、少しでも長いを距離ついて行けるように頑張りたい。今回ある程度のタイムで走って冬のマラソンでMGCを獲得できればと思っています。

◆藤本拓選手(トヨタ自動車)

2回目のマラソンと初めての海外レースなので、気負わずにまずはしっかり経験していくことが大事かなと思っています。その中で、2時間8分30秒がMGCの1つのラインとなるので、チャレンジしていければと思っています。ケガが多いのですが、故障なく練習を継続できているということは非常に自信になっています。40キロ走などのオーソドックスな練習はやっていませんが、故障しない範囲で継続できてはいます。前回のびわ湖マラソンの時は、30キロ手前くらいから失速して、まったく話にならないようなレースだったので、今回は苦しくなったところでどれだけおさえられるかというところが、求められる課題かと思います。格上の選手がたくさんでるので、しっかりチャレンジャーとしてベストを尽くしてきます。